【徹底解説】「サマータイム」廃止論! メリット/デメリット、日本にもサマータイムがあった⁉

 

こんにちは、コガサトシです!暑い日が続いてますが、体を壊さないように水分・塩分の補給を欠かさずに行いましょう!水分だけとって塩分をおろそかにするのもイケナイみたいです。そんな時は塩飴。コンビニやスーパーに売ってると思うので、出かけたときは要チェックです。

 いま僕の机上にはコレがあります。しょっぱすぎなくて美味しい!

春日井製菓 塩あめ 160g

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一粒が大きくて、一度のどに詰まらせそうになった時はしんどかったですw

 

さて、今回は、そんな暑い暑い夏の話です。外国で導入されている「サマータイム」を廃止にさせる検討が始まったそうです。

サマータイム廃止論

欧州連合(EU)でサマータイムの廃止の是非をめぐる検討が始まった。執行機関である欧州委員会はEU全域を対象にした世論調査をふまえ、具体的な対応を判断する。日本では2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて導入論議も浮上してきたが、1970年代から夏時間が定着している欧州では、健康面への悪影響から廃止を求める声が広がる。

 (日経新聞2018年8月14日夕刊)

欧州連合が、廃止を検討しているということですね。

では、そもそもサマータイムとはなんぞや?というところから解説してみたいと思います。

 

サマータイムとはなんぞや?

サマータイムとは、日光の照射時間が長い夏に、標準時を1時間進めることによって太陽の出ている時間を有効に活用しよう!という制度です。すなわち、普段は朝5時の時間が、夏時間では朝6時に進められるということです。たとえばサラリーマンは、退社が1時間早まるので、この早まった1時間を有効に使うことができます。

 

現在サマータイムが実施されている国は、下の地図で青く塗られた国です。高緯度地域の欧州や米国に集中していることがわかります。緯度の高い地域は夏場の日照時間が長いので、これは非常にフレキシブルな制度ですね!

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いいことばかりじゃないサマータイム

先ほど、「非常にフレキシブルな制度」と紹介したばかりですが、このサマータイム制度、実はいいことばかりではないんです。この問題点が、廃止論を生んだ主要な原因となっています。以下に紹介してみましょう。

コンピューターの各システム(時計やOSなど)を設定しなければならず、移行コストがかかる
時刻調整直後に一時的に交通事故が増加するデータがある
健康への影響

実はサマータイム廃止論の主軸はこの「健康への影響」にあります。サマータイムになると出社・通学時間が1時間早まるので、睡眠時間が1時間減少することになります。とある研究によれば時計の針を進めることで、心臓発作のリスクが10%増加するというデータがあります。また、睡眠時間の減少による影響はそれだけでなく、ほかにも多くの影響を及ぼしています。

 

このようなことから、サマータイムをすでに廃止している国もあります。ロシアやカザフスタン、トルコなどの国です。(さっきの地図の、オレンジに塗られた部分がそれです!)

 

日本におけるサマータイム

さっきの地図をよくよく見てみると、日本でも過去にサマータイムがおこなわれていたことがわかります。

これは戦後1948年~51年、GHQによって制定されたものです。しかし、制定されたものの、残業増加や睡眠不足を引き起こすと不評で、サンフランシスコ平和条約の締結とともになくなりました。残業増加…日本らしい理由です

 

まとめ

そんなこんなで、EU レベルでサマータイム廃止論がニュースに上がるようになりました。夏時間を担当するEUの委員は廃止にはだいぶ慎重な立場ですが、今後世論調査などを経てさらなる検討を進めていく予定です。また、廃止をするならEU全域で一気に廃止するとのことです。というのも、EUの特長である単一市場を生かすには、夏時間を各国レベルで廃止するのではなく、連合全体で一気に廃止したほうが良いという考えがあるのです。

 

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