どうしてトルコリラは暴落した!? FX攻略にも効く、通貨暴落の仕組み
こんにちは、コガサトシです!トルコリラ、急激に落ちてしまいましたね…読者の方の中には、この暴落を受けて困苦にあえいでいる方もいるかと思います…
さて、こんなに暴落してしまったトルコリラですが、どうしてこのような事態に陥ってしまったのでしょうか?
勉強も投資も、復習が命です。今回失敗してしまった方も、この記事でしっかり復習して、今後さらに大きなリターンを得られるように思考をアップデートしていきましょう!
そもそもトルコリラってどんな魅力があったの?
なんといってもエーゲ海地域の観光産業!カッパドキアやトロイア遺跡をはじめ、さまざまな観光資源に恵まれたトルコにとって、観光産業は非常に大きな収入源となっています。
また、近代化の進められた工業と、伝統的な農業もさかんで、国民の40%が農業に従事しているというデータもあります。
このおかげで、トルコのGDPはうなぎ登り。ついに世界17位まで上り詰めています
(参考:http://ecodb.net/country/TR/imf_gdp.html)
そんなわけで、経済成長著しいトルコの通貨リラは、ここ数年かなり魅力的な通貨として、多くの買いを呼んできたのです。
魅力ある通貨のはずだったが…暴落
リラの対ドル相場は10日の米市場で一時1ドル=6・8リラまで下がり、過去最安値を更新してしまいます。前日と比べると、最高で2割近くも価値が下がってしまいました。
どうして暴落してしまったの?
アメリカ人牧師の拘束をめぐる外交問題
これが直接の原因だとみられています。
ことの発端は2016年。トルコでは、エルドアン政権を転覆させようと軍部がクーデターを起こします。そこで、あるアメリカ人牧師がこの事件にかかわったとして、トルコで逮捕されてしまいました。
2年が経過し、トランプ大統領は、その牧師の解放をトルコ側に要求します。しかし、トルコからは快い返事を得ることができませんでした。そこで、トランプ大統領は、「それなら仕方がない、関税を上げてトルコからの輸入をおさえよう」ということで、反動を起こしてしまったのです。
エルドアン大統領による金融政策への介入
エルドアン大統領が金融政策に直接介入することによって、通貨防衛やインフレ沈静への動きが停滞していることも理由のひとつです。
他国にも影響が!
リラの暴落は、トルコと経済的結びつきの大きい欧州など他国にも影響を及ぼしています。
たとえばスペインはトルコ向けの債権を欧州でもっとも所持しており、3月末時点で全体の36%におよぶ809億ドル(9兆円弱)にのぼります。また、次いでフランスの351億ドル、イタリアの185億ドルとなっています。
トルコが海外から受け入れてる直接投資の75%が欧州からの投資(その額なんと1400億ドル!)ということで、欧州経済への影響も大きいと考えられます。
また、他の新興国通貨にも売りの動きが広がっています。インドルピーは1ドル=69ルピー台後半まで下落して7月下旬につけた最安値を更新するし、アルゼンチンペソも1ドル=29ペソ台前半と最安値近辺で推移、南アフリカランドは1ドル=15ランド台半ばと2年2カ月ぶりの水準に下落しています。
新興国通貨を多く所持されてる方は要チェックです。
まとめ
トルコリラ暴落は、トルコと経済的結びつきの強い欧州や他の新興国通貨にも大きな影響を与えていることがわかりました。当たり前のことだったかもしれませんが、これを再認識することで復習しておきましょう!
この暴落で世界全体が激震するような恐慌状態がおこるとは考えられませんが、この事件を次の投資に生かしていけたらいいですね!
というわけで、サクッとまとめてみました
トルコ行きたいですね~。暴落してるし、旅行するなら今がチャンスかもしれません笑
そういえば『地球の歩き方』がkindleで出てたので紹介させてください。分冊になってるので要注意ですw
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