【サルでもわかる】日産のゴーン会長、再逮捕( ノД`)

先日、ゴーン会長の不祥事についてまとめました。その記事が↓こちら。

www.kogasatoshi.com

 

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏。彼は先月末、有価証券報告書の虚偽記載(役員報酬をチョロまかして過少報告した)で捕まり、会長職も解任されてしまいましたね。

 

さて、12月も下旬になり、ゴーン騒動はなんとか収まってきたようにも思えてきました。…ところが! 彼に、また新たな容疑が発生してしまったのです!それがおとといの出来事なので、12月21日のことですね。

 

いったい今度は何だというんでしょうか?

 

 

カルロス・ゴーン、「特別背任罪」で捕まる

ゴーン氏は、「特別背任罪」という会社法上の罪で捕まってしまったのです。

特別背任罪とは、以下のような罪です。(wikipediaより)

組織の幹部など組織運営に重要な役割を果たしている者が、自己若しくは第三者の利益を図り又は組織に損害を加える目的で、その任務に背く行為をし、当該組織に財産上の損害を加えたときに成立する。未遂も罰せられる。財産犯に分類される

かみ砕いて言えば、「会社の中で重要な人物(会長・社長etc.)が、その責務に背くような悪事を働くことで、会社を大損に導く」罪で、10年以下の懲役か1000万円以下の罰金を負うらしいです。

 

ゴーン氏の「特別背任罪」について、現在2種類の悪事が注目されています。

以下、それぞれの悪事について、簡単に解説してみます!

 

悪事①自身の資産管理会社の損失を日産自動車になすりつけるゴーン

ゴーン氏は、日産自動車の会長でありながら、自身で資産管理会社を経営しています。資産管理会社とは、個人や会社の資産を一時的に預かり、彼らの代わりに資産を管理(株やFXなどで運用し、利益を出す)する会社のことです。証券会社みたいなものですかね?

 

ところが、2008年にその資産管理会社は大損してしまいます。その年はリーマンショックのせいで、世界的に経済が停滞していたのです。

 

さて、ゴーン氏は、その損失を日産になすりつけてしまいました。こうして事の解決を図ったのです。その金額、なんと18億5000万円。

 

しかし、このことを問題視する声が一部であがります。「じぶんの会社の損を、別の会社に押し付けるとはなんたる外道だ!」

 

悪事②サウジアラビアの知人と謀略

いくつか批判があがったものですから、ゴーン氏はこのままではいけません。なすりつけた損失分を、今度はまた、例の資産管理会社に戻します。

 

その際に、「18億5000万円、ゴーンさんはちゃんと返済できますよ!」と、信用を保証してくれる人物がいました。なんとサウジアラビアの人らしいです。ゴーン氏の人脈、おそるべし…

 

ゴーン氏、ここでもう一つ悪事を働きます。

なんと、日産の子会社からサウジアラビアの知人の会社に、16億円を入金したそうです。この「謎の入金」によって、サウジアラビア会社にお金が入り、サウジアラビア知人(と、もしかしたらゴーン氏)の利益になるんです。

 

外道中の外道だな!

 

捕まってしまったゴーン

こうしてゴーンさんは、

①自身の会社の大損を日産自動車に押し付ける

②サウジアラビアの知人に謎の入金

この2つの悪事によって、再逮捕となってしまいました。

 

なにしとんねん!

 

 

ゴーン氏はもうおしまいだろうな。さて今後は、ゴーン氏なき日産・ルノーの経営方針に注目です。

ではみなさん、ごきげんよう!

 

 

ゴーンさん、こんな本書いてます。

カルロス・ゴーン経営を語る (日経ビジネス人文庫)

カルロス・ゴーン経営を語る (日経ビジネス人文庫)

  • 作者: Philippe Ri`es,Carlos Ghosn,カルロスゴーン,高野優,フィリップリエス
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2005/12/01
  • メディア: 文庫
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 10年以上前の本ですが、不祥事の渦中にある今見ると、いたたまれない…

でも、これはこれで逆に読んでみたくなりますねw ぜひ詳細を確認してみてください。面白いです笑