今さら聞けない!【カルロス・ゴーン騒動】を徹底解説!
こんにちは、コガサトシです。すっかり寒くなって、手袋・マフラーが外せない季節になってしまいました。この記事を執筆しているぼくの体も、あまねくカイロだらけです。笑
みなさんは、貼るカイロ、貼らないカイロ、どっちが好きですか?用途によって使い分けるプロカイラーの方もいれば、「俺は貼るカイロしか使わねえ!」という芯の通ったカイラーの方もいると思います。プロカイラーの皆さん、ぜひ効果的なカイロ利用法について教えてください。笑
さてさて今回は、ひと昔前(とは言っても先月)巷を騒がせた、日産自動車会長のカルロス・ゴーン逮捕騒動について解説したいと思います!
「ニュースでやってたかも知れんけど、結局あの事件は一体なんだったんだ」「今さら人には聞けないし…」って人、朗報です!
この記事を一読すれば、ゴーン事件の真相を、ざっくりとつかめるようになりますよ。
では、スタート!
- そもそもカルロス・ゴーンってなんなの?
- じゃあ、カルロス・ゴーンは何をやらかしたんだ?
- ではなぜ、少なめに記載する必要があったの?
- フランス政府もゴーンを批判
- おわりにーまだまだある!ゴーンのやらかし
そもそもカルロス・ゴーンってなんなの?
カルロス・ゴーンは、日産自動車の(元)会長です。逮捕・解任されたから(元)ってつきます。
彼はそれに加えて、ルノーというフランスの自動車メーカーの会長も務めています。ルノーは、端的に言えば、「日産自動車の提携企業」です。日産とルノーは、協力しながら次世代の車を製造し続けているんですね。
こうしてみると、彼、グローバルに活躍して、責任重大だね。だからこそ、あれだけ大きなニュースになってしまったんです。
じゃあ、カルロス・ゴーンは何をやらかしたんだ?
「有価証券報告書」に、自分の給料を少なめに記載していたんです。
有価証券報告書とは、株主に対して「最近はこういう風に会社のカネが回ってますよ」と報告するための書類です。ここには、役員とよばれる、会社のトップ層の給料(役員報酬)も書かなければいけません。ちなみに、会長も役員。
彼は、そこに書く「役員報酬」を、チョロまかしていたんです。粉飾決算ってやつですよ。なんと2011年からチョロまかしていたそうです。
その額、50億円。
なんと彼はこの8年間で、100億円もの報酬を受け取っていました。しかし、有価証券報告書には、50億円しかもらってないと書かれています。50億円も大金だけどな。
ではなぜ、少なめに記載する必要があったの?
いちばんの理由は、役員報酬の「個別開示制度」が始まったからだと思います。
これは、報酬が年1億円を超える役員の氏名と金額を公表しなければならないという制度です。2010年にはじまりました。もちろんゴーンさんも書かなきゃいけません。
これまでは、有価証券報告書の役員報酬の欄には、役員全員分の合算金額を書けばよかったのですが、2010年3月期から、制度が変わってしまいました。
年1億円を超える報酬をもらった役員は、その氏名と報酬金額とを公表しなきゃいけなくなったんです。
これを受けて、ゴーン氏は困りました。
実は彼は、ほかの役員の報酬金額をはるかに上回る報酬をもらっていたんです。
さらに悪いことに、その期は、経営がうまくいかず、思ったような収益を上げられませんでした。すると、役員の報酬も激減します。しかし、ゴーン氏だけは、前期と同じぐらいの高給をもらっていたんです。がめついですね。
こうなると予想されるのが、「もらいすぎだ!」という批判。株主は黙っちゃくれません。経営が難航してる時にも、平生どおりの報酬をもらっているなんて!
ここでゴーン氏の窮余の一策。「粉飾決算」です。
有価証券報告書にじぶんの報酬を少なめに書くことで、本当はいっぱいもらってるくせに、株主に対して「報酬を減らした」とアピールしたわけです。
これが、事件のはじまりでした。
この虚偽記載はこの8年間積もり積もって、今年の時点でなんと50億円もの報酬をチョロまかしたことになります。見つかってよかったですね。
フランス政府もゴーンを批判
先ほど、カルロス・ゴーンはフランスのルノーという会社の会長も務めていると書きました。そうです。怒りは日本の株主にとどまらず、フランスでも湧き上がっていたのです。とんだお騒がせ者だな。
ルノーの株主総会でも、彼の役員報酬が槍玉に上がりました。
「報酬もらいすぎ」ゴーン氏の報酬案は、ルノーの方でも法外です。なんと、ゴーン氏の報酬案に対する反対票が、全体の54%、つまり過半数を占めていたのです。お前、フランスでもやっちまってるな。
ただし、向こうでは株主総会の採決は法的な拘束力をもたないらしいです。なので、結局ゴーン氏の報酬は案通り…かなしいね
おわりにーまだまだある!ゴーンのやらかし
これで概略はつかめたかと思います。ゴーン騒動のこと、理解していただけたでしょうか?
さすがに50億円をチョロまかしたのは愚か者ですね…。学生のみんなはこんな大人にならないようにしよう。笑
ちなみにゴーンさん、まだまだいろいろやらかしてます。
一番ショッキングだったのは、会社の金を使って世界中の邸宅を買い漁り、自宅にしてたという話です。それもリオデジャネイロ(ブラジル)やベイルート(レバノン)の高級マンションで、日産かルノーの社員が聞いたらブチ切れそうな案件ですね。
うらやましいけど、マネしちゃだめですよ!経費ったって、限度ってもんがありますので!
明日のニュースを、よりよく掴めますように。読んでいただきありがとうございました。ではまたお会いしましょう!